ユン・ミレ 歌手として母として輝き続ける“レジェンド”

韓国を代表する女性ヒップホップラッパー、ユン・ミレ。

1997年ヒップホップグループUPTOWNとしてデビュー。1999年には女性デュオTashannieとして、また2001年にはTという芸名でソロへ転向し、「As Time Goes By」「忘れたの」などで、ファンから愛されてきました。ユン・ミレを指す修飾語は数十個程あります。そしてこのすべての修飾語は似ている流れを持っています。[最高]や[レジェンド]、[信じて聴く歌手]などがそれにあたります。ユン・ミレというアーティストはヒップホップ界ではまさに他の追随を許さないと言えるのです。

レジェンドという先入観をなくして聴いても、“すごく良い”


Instagramより

ユン・ミレが7月5日に発表した新しい正規アルバム「Gemini2」は、発表されるとすぐにヒップホップファンから大きな反応がありました。「Gemini2」 は約16年ぶりにユン・ミレが発売した正規アルバムです。そのため本人はもちろんファンも長く待ち侘びました。

「Gemini2」には強烈なヒップホップ曲からネオソウルまでブラックミュージックを駆使することができる様々なジャンルが含まれています。「Rap Queen」はこのアルバムを通しまさに圧倒的なエネルギーを発散しています。ユン・ミレの特技でもあるパワフルなラップが吹き荒れる曲。最初のトラックから圧倒的な印象を与えます。続く曲は色々な雰囲気で魅了します。ソウルフルなボイスを活かした「Cookie」や「Peach」、パワフルなラップを駆使した「Rap Queen」、「가위바위보」、「Champagne」、感受性を活かした「No Gravity」、 「오늘처럼」 など強烈さと柔らかさが交差しています。

OSTを通じて感性バラードの女王として活動してきたユン・ミレ。今回のアルバムはこのような感性曲を好むファンにとっては惜しいかもしれません。あまりにも独歩的なソウルフルボイスを存分に詰め込んでいるからです。「Gemini2」にはソウルフルな印象を活かした曲はありますが別れの曲はありません。それは本当の自分を入れようと思ったからだと言います。そして一番自分らしいブラックミュージックで全ての歌が構成されました。そのため毎曲ごとに力が感じられ、共感性が濃いものとなっているのです。

夫タイガーJKとコラボレーション

タイトル曲「개같애」は夫でありラッパーであるタイガーJKと実際に痴話喧嘩をする中で生まれた曲です。ユン・ミレは、“歌詞の中に金儲けをすると言ってお酒だけを飲んでいる人がいるとありますが、誰のことかは分かりません。タイガーJKのことなのかは話しません。歌を初めから終りまで聴けば分かるかもしれません。”と実際に起こったことが曲に使われたことを説明しました。また、「You & Me」はネオソウルジャンルの曲ですが、「개같애」とメロディと曲の雰囲気が似ていることで話題になっています。


Facebookより

「Gemini2」ユン・ミレという人物の中枢

今回のアルバムで一番特徴的なことはユン・ミレという人物の生き様です。普通のアーティストは自分の曲に家族や子供の話を入れるのを嫌がります。それは、お母さんやお父さんといった位置が自分の音楽にフレームを被せてしまうという憂慮からです。しかしユン・ミレは正規アルバムで‘ワーキングマザー’といったことを全く隠していません。ユン・ミレは“年をとる程早く忘れられます。特に俳優や歌手は年齢が高くなる程人気が早く落ちます。そのため皆わざわざ幼く見えるように、セクシーに見えように、と年齢やママという位置を隠すのです。しかし私は隠すよりも率直な姿を見せることが大衆と親しくなることができると思いました。これによって私の音楽をさらに感じることができて、共感することができると思います。率直な私を歌に込めることが答えでした。”と説明しています。


Instagramより

母として歌手として、輝き続けるユン・ミレからまだまだ目が離せません。

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笠見 りり

フリーライター / 広告代理店企画営業職を経て、フリーライターへ。 日本と韓国を頻繁に行き来しています。

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