【L-enの韓国エンタメ分析】K-POP3大事務所の男性アイドルの比較(YG:BIGBANGとWINNER / iKON編)

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デビュー時のコンセプト

デビュー曲や雰囲気で見た時、iKONがよりBIGBANGの弟グループと言えます。BIGBANGのデビュー曲『LA-LA-LA』とiKONのデビュー曲『Rhythm-Ta』は、YG スタイルのヒップホップダンス曲です。2つのグループのスタイリングも似ていて、ステージパフォーマンスも同様です。


YGはSM、JYPと違ってグループに外国人のメンバーが少ないです。(BLACK PINKになってようやくタイ出身のメンバーがいるくらい)最初から海外をターゲットにするというより実力派正統韓国人の練習生を基にグループを構成しています。

コンセプト

■WINNERとiKONのコンセプトを網羅し、独自のコンセプトもあるBIGBANG

デビュー10年目となるBIGBANGは、WINNERとiKONのコンセプトをすべて包括していると言えます。さらにそれ以上にBIGBANGだけのイメージまで持っています。 BIGBANGはヒップホップグループでありながら、叙情的で楽しくもあり、優しい曲もあります。そして不思議なことに、それらのコンセプトをすべてきちんと消化します。10年目の力と言えるのでしょう。外国人メンバーがいないにもかかわらず、中国やそれ以上に世界的にものすごい人気を集めることができる理由は、まさにこの音楽性の実力からではないかと思います。

■「高級感」と「叙情性」を表現するWINNER

WINNERはBIGBANGと同じ5人で構成されていてデビューする時から、既存のYG歌手たちとは違うブランドとなっています。WINNERは「高級感」と「叙情性」を表現するグループだと言えます。そのため100%のヒップホップ的ダンス曲を披露するというより、主にソフト曲をタイトル曲としています。アルバム製作時にも文学をモチーフにして高次元的なコンセプトを実現しています。

■ストリートスタイルをコンセプトにしたiKON

一方、iKONはよりYG的なスタイルを持っています。まるでBIGBANGのデビュー時の姿のようなストリートスタイルをコンセプトにしたグループです。iKONも『#WYD』のようなやわらかな曲を出してもWINNERの曲とはまた違った感じがする曲です。

WINNERの曲は「別れ」や「傷」のような深い感情を歌い、iKONの曲は「楽しさ」や「ときめき」のような基本的な感情をストレートに表現する曲です。

韓国での活動が少ないという残念な点も

YGについて残念な点があるとするなら、YGアーティスト達の活動が他の事務所に比べて多く見ることができないという点です。そのためか同年にデビューしたWINNERとGOT7はアルバム発売量において大きな差があります。YGがアルバム制作に心血を注ぐことはよく理解できますが、新人の立場では、アルバム発売を無期限に待つよりも様々な活動を通じて認知度を高めることも必要です。音楽番組も『人気歌謡』と『MCOUNTDOWN』しか出演しなく、このような状況で歌手を海外ツアーだけに回すのではなく、積極的な韓国活動もしなければいけません。BOBBYとミノがユニットとしてリリースすることもありましたが、WINNERとiKONの完全体の姿を頻繁に見たいのも事実です。

最近では中小事務所の勢いも

このように3記事に渡り、SM(SUPER JUNIORとEXO)、JYP(2PMとGOT7)、YG(BIGBANGとWINNER/iKON)を比較しました。3社とも最近の中小事務所から出て来ている防弾少年団、SEVENTEEN、WANNA ONEなどに抑えられているのも事実ですが、大手事務所のような芸歴の長い先輩グループが少なっていることもまたチャンスです。大手所属のアーティスト達が所属事務所の色ではなく、彼らだけの色のある曲がリリースできるかということも今後の大きなポイントになってきます。

この記事を書いた人:L-en(エレン)

元CUBEエンターテインメント所属。K-POPなど韓国のエンターテイントビジネスとSNSの関係などにの関係について大学で論文を掲載。IT企業で新規事業のプロデューサー、プロジェクトマネージャーなどの肩書きも持ち、現在東京・新大久保でバーも経営中。

・Twitter:@Star_L_eN
・L-enさんのお店:K-style Cafe&Bar LeN(東京都新宿区大久保1-7-21,2F)