【L-enの韓国エンタメ分析】デビュー以来TWICEがヒットし続けている理由

TWICEのおかげでJYPの利益が倍に

2015年のデビュー以来、これまでのガールズグループの様々な記録を塗り替え、度々話題になるTWICE。所属事務所JYPエンターテイメントの株価が上がり、2016年のJYPの営業利益は2015年の2倍と発表されました。

JYP、TWICEのおかげで昨年の営業利益が2倍に。少女時代と比較される理由は?
JYPエンターテインメントの営業利益が2倍に JYPエンターテインメントの昨年の利益が発表され、前年よりも営業利益が228.9%増加したこ...
TWICEデビューでJYPの株価が上昇。連日話題に
先日JYPエンターテインメントからデビューをしたTWICEが連日注目を集めています。 TWICEさん(@twicetagram)が投稿した写真 - 2015 10...

このようにデビュー以来ヒットを続けているTWICEについて、韓国の芸能事務所CUBEエンターテインメントに以前所属し、現在東京でバーを経営しながらK-POP情報など韓国のエンターテイントビジネスとSNSの関係などについて分析・配信しているL-en(エレン)さんに考察をしてもらいました。

#1.デビュー前のオーディション番組

L-en:まず1つ目はTWICEがデビューするきっかけとなったオーディション番組『SIXTEEN』ですね。『SUPER STAR K』などオーディション番組自体が人気があります。このようなオーディション番組の良いところはデビュー前からファンを集めることができて、ファンダム(ファン層)を形成しやすいところです。

#2.少女時代のポジションが空いてしまったこと

L-en:少女時代のグループでの活動頻度がかなり減ってしまったことですね。少女時代の活動頻度が落ちてきたところでGFRIENDなどが凄く人気が高まってきたんです。GFRIENDはどちらかというと少女時代の初期の方のコンセプトに似たグループで、新鮮さもあるし、『近づきにくい女の子』というよりは『身近な女の子』というコンセプトで少女時代と似たような感じでヒットしたんです。

・少女時代のデビュー曲『また巡り逢えた世界』と雰囲気が似ていると話題になったGFRIENDのデビュー曲『Glass Bead』


#3.TWICEのキャラクター性

L-en:今まで少女時代を模倣していたグループが散々出ていたんですが、従来のガールズグループの一般的な売り方を続けていました。でもそれって考えてみると少女時代デビューから10年も変わっているのに女性像のスタイルが変わっていない状態であると言えます。

L-en:一方、TWICEってどちらかというと女性らしいというよりもいろんな魅力があるグループですよね。女の子っぽい子もいれば、ボーイッシュな子もいるなど、キャラクターが濃くて元気でありながら女の子の色気を出すわけでもないし、飾ってない純粋さなど、今現在男性に求められている魅力を保有しています。メンバー9人というのは多い方ですけど、もしキャラクターがかぶっていたらメンバー9人というのはマイナス要素でした。しかし現在の状況だと9人それぞれ持っている魅力が異なります。パッと見で髪型から顔の系統からも異なるので大丈夫かと思います。

#4.JYPが曲を手がけていないこと

L-en:TWICEがJYPの今までのグループと違うところはJYP(パク・ジニョン)が曲を手がけていないところです。TWICEの場合、基本的にJYPの曲ではなくて作曲家チームのブラック・アイド・ピルスンが手がけています。新しいスタイルを取り入れてJYPスタイルを減らしています。

・賛否が分かれた例外的にJYPがプロデュースした『SIGNAL』


TWICE、新曲『SIGNAL』が微妙過ぎると不満の声、プロデューサーのパク・ジニョンには批判の声も殺到中
TWICEの今回の新曲が微妙過ぎると不満の声 15日にTWICEが新曲『SIGNAL』をリリースした中、曲の雰囲気が今までの楽曲とかなり異なるこ...

#5.プライベートを配信している

L-en:普通の女性のアイドルはあまりやっていないんですが、TWICEは防弾少年団みたいにプライベートを公開しています。これは凄いコンテンツ力を持っていて、Vアプリ(動画配信サービス)を通してどうでも良いような日常を配信しています。例えば食事の動画や買い物の動画など日常的なことまで公開しているんです。それに彼女達のキャラクター性というのが加わったというのが強いです。

L-en:オーディション番組もプライベートを一部公開するということに繋がりますね。練習生時代からのすべての記録が残っていることになります。そこは少女時代と似ていることになります。少女時代から『身近な女の子TWICE』に女性像は変わっているけど似たような戦略を使ったということですね。またその戦略だとI.O.Iなども同じような理由でヒットしたと言えます。オーディション番組『プロデュース101』も『SIXTEEN』がヒットしたことで企画されています。

#6.政治的な理由

L-en:韓国では今まで保守政権が続いていました。保守政権が続くと一般的な女性像が好かれるというのが強くて、普通の女性像に近かった少女時代が好かれていました。

L-en:一方、政治的な圧力が高まると女性の露出度が上がるという研究結果があり、K-POPに当てはめると、どこかで抑圧されているとどこかで発散しなければいけないので、セクシー系で発散するということが言えます。2014年か2015年くらいまではセクシー系のガールズグループが多かったけど、政権が変わってある程度政治的な不満が解消されてから純粋系な女性像をイメージするグループも増えてきました。

第3世代とも呼ばれる2008年〜2013年にデビューの女性アイドル。セクシー系が多め
DAVICHI、2NE1、4Minute、AFTERSCHOOL、T-ARA、f(x)、RAINBOW、SECRET、missA、NINE MUSES、GIRL'S DAY、SISTAR、RaNia、5DOLLS、STELLAR、DAL SHABET、EXID、SPICA、AOA、CRAYON POP、FIESTAR、Tiny-G、HELLOVENUS、15&、LADIES' CODE、2EYES、IU、G.NA

一方、第4世代とも呼ばれる2014年あたりからアイドルグループ。清純派などセクシーに走らないグループが多め
MAMAMOO、RED VELVET、LOVELYZ、SONAMOO、LABOUM、Melody Day、Berry Good、CLC、GFRIEND、OH MY GIRL、APRIL、TWICE、宇宙少女

K-POPアイドル世代別特徴まとめ
最近アイドルの世代交代が頻繁に話題になっているため、主なアイドルを世代別にまとめました。毎年様々なアイドルがデビューしているた...

L-en(エレン)

元CUBEエンターテインメント所属。K-POPなど韓国のエンターテイントビジネスとSNSの関係などにの関係について大学で論文を掲載。IT企業で新規事業のプロデューサー、プロジェクトマネージャーなどの肩書きも持ち、現在東京・新大久保でバーも経営中。

・Twitter:@Star_L_eN
・L-enさんのお店:K-style Cafe&Bar LeN(東京都新宿区大久保1-7-21,2F)


【L-enの韓国エンタメ分析】とあるK-POP練習生の生活やデビューへの流れ
韓国の芸能事務所CUBEエンターテインメントに以前所属し、現在東京でバーを経営しながらK-POP情報など韓国のエンターテイントビジネス...
【L-enの韓国エンタメ分析】防弾少年団はなぜ急激にヒットした?
急激に成長した防弾少年団 ここ数年で驚くほど急激に成長している防弾少年団。2015年には防弾少年団の投稿が韓国で最も拡散(リツイート...