【L-enの韓国エンタメ分析】防弾少年団はなぜ急激にヒットした?

急激に成長した防弾少年団

ここ数年で驚くほど急激に成長している防弾少年団。2015年には防弾少年団の投稿が韓国で最も拡散(リツイート)された投稿となりました。

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2015年の『花様年華』のリリース辺りから急激にアルバムの販売量が増加しているのが分かります。

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そんな防弾少年団について、韓国の芸能事務所CUBEエンターテインメントに以前所属し、現在東京でバーを経営しながらK-POP情報など韓国のエンターテイントビジネスとSNSの関係などについて分析・配信しているL-en(エレン)さんに考察をしてもらいました。

SNSや動画配信がヒットの理由の1つ

L-en:防弾少年団のヒットの理由の1つは防弾少年団がSNSの投稿やNaver Vアプリなどで動画を結構頑張って配信し続けていたんですが、それがコンテンツとして残っていたからなんです。男性アイドルのファンって女性アイドルのファンに比べて入れ替わりが激しくないんですが、防弾少年団の場合はヒップホップを追求することにより女性ファン以外に男性ファンも獲得することができました。その状態で一度曲がヒットしたら前のコンテンツ(以前投稿した動画やSNSなど)がまだ生きているので、ファン達は『オタク活動』を頑張れるんです。

…といっても、防弾少年団以外にも既に様々なアイドルが同じようにSNSや動画配信を続けています。それらのアイドルと防弾少年団との違いはどこにあるのでしょうか?

L-en:デビューしてから売れるまでの実力をずっとキープできていて大量のコンテンツを残しているという点が違いだと思います。あとはSNS戦略とは違いますが、ヒップホップ曲を自分達でプロデュースしていてブームができてというところです。

L-en:実は最初彼らは所属事務所自体が大きくないので、テレビ番組自体にはそこまで出演していなかったんです。自分達で配信していたVアプリなどが強みになったんだと思います。実際彼らが出演した初期の方のテレビ番組を見ると、今はそんなことはないですが、他の芸能人と共演していると緊張している様子が分かりますが、自分達で配信している番組は凄く上手くできています。このように彼らが独自に配信していた動画が強みとなりました。

それは事務所が狙っていた?

L-en:多分…。あのプロデューサーさんなら狙っていたと思います。そこのプロデューサーさんは元々JYPエンターテインメント(現2PMやTWICEなどが所属)にいた人なので、SNSや動画配信の大切さを知っていてやらせていたんだと思います。

業界では当時から有名な人なんですか?

L-en:そうですね。ヒットさせた曲が結構あって、JYPにいた頃に2AMの曲とか…。今はもうテレビ番組とかにも結構出演して記事にもなっているので一般的にも有名ですね。

そんな防弾少年団が所属するBig Hitエンターテインメントのパン・シヒョク代表は2016年に行われた『2016 Asia Artist Awards(AAA)』では防弾少年団のプロデューサー力が称えられ『ベストプロデューサー賞』を受賞しています。

プロデューサーの高いプロデュース力

L-en:そのプロデューサーがテレビ番組で言っていたのは、K-POP特有のフックソング(同じ部分を繰り返すような曲)があるため『K-POPはフックソングばっかり』と批評も受けていますが、でも人の感情の流れって、歌詞にコンテンツを乗せてバラードで歌うのが主流だった時代から、今は感情の出し方と受け入れ方が変わってきているので、フックソングでより表面的な感情の出し方と受け入れ方をしているからそういう曲が流行っていて、そういう曲を大衆が求めている部分があるということを言っていました。だから実際そういう曲が売れる訳で、それがその人の心に残る訳です。

L-en:以前、オーディション番組でそのプロデューサーさんが審査員として出演したことがあるんですが、その際、結構厳しい意見を言っていたのが印象的でした。K-POPを批判しつつK-POP業界を変えたいと言っていた出演者に対して「それは実力がないから言っているのであって、もっと実力をつけてから言うべき」と。

L-en(エレン)

元CUBEエンターテインメント所属。K-POPなど韓国のエンターテイントビジネスとSNSの関係などにの関係について大学で論文を掲載。IT企業で新規事業のプロデューサー、プロジェクトマネージャーなどの肩書きも持ち、現在東京・新大久保でバーも経営中。

・Twitter:@Star_L_eN
・L-enさんのお店:K-style Cafe&Bar LeN(東京都新宿区大久保1-7-21,2F)


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